コインパーキング経営を始める場合には、初期投資にかかる費用を用意する必要があります。
いったい、初期投資にかかる費用にはどのようなものがあり、どれくらいかかるのでしょうか。
この記事では、コインパーキング経営の初期投資の内訳やかかる費用、毎月のランニングコストなどについて紹介します。
コインパーキング経営を始められるオーナー様は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
まずは、コインパーキング経営がどのようなものかを知りたい方に向けて、概要を解説します。
コインパーキング経営とは、所有している土地にコインパーキングを設置し、利用してもらう際に利用料を得ることで、収益をあげるというかたちの不動産投資です。
使っていない土地を有効活用したいときに、手軽に始められる不動産投資として多くの人が行っています。
ほかの不動産投資では半年から1年ほどの期間をかけてから経営に着手できるケースが多いですが、コインパーキング経営であれば最短1週間ほどで始められるのです。
また、経営が上手くいかず損失が膨らんでしまっている場合でも、損失をそれ以上に拡大させないように途中で経営をやめることができます。
なぜなら、コインパーキング経営は初期投資が大規模ではなく、建物や設備の撤去作業もスムーズに行えるためです。
簡単に、始めることもやめることもできるコインパーキング経営ですが、初期投資にかかる費用はいったいどれくらいなのでしょうか。
ここからは、コインパーキング経営における初期投資の内訳と費用を解説します。
コインパーキング経営を始める際には、コインパーキングにする土地を駐車に適したかたちに整備する必要があります。
土地の整備は、いくつかの手順を踏んで行います。
まず、所有している土地が平坦でない場合には、土地の高さや形状を整える整地という作業が必要です。
整地の費用はおよそ1,200円~1,500円/㎡となります。
次は、掘削工事をして整地した土地に対して砕石(砕いた石)を敷き詰めるという工程です。
そして、敷き詰められた砕石の上に、アスファルトかコンクリートを舗装します。
一般的にはアスファルトで舗装することが多く、舗装費用はおよそ4,000~6,000円/㎡です。
一方、コンクリートを使用する場合は、舗装費用はおよそ8,000~10,000円/㎡となります。
なお、舗装費用は業者の依頼先や材料の材質によって上下することは覚えておきましょう。
最後に、舗装が終わったら、車室を区切るライン引きをすることになります。
ライン引きは最低でも5,000円/㎡程度の費用が発生することが一般的です。
上記の土地整備費用は、初期投資の内訳としてはもっとも比重が高い項目になります。
土地の整備が終わったら、次はコインパーキングに必要な看板や精算機などの設備を設置します。
コインパーキングに必要な設備とそれぞれの導入にかかる費用は以下のとおりです。
コインパーキングに必要な設備と導入費用 | |
設備 | 費用 |
看板・照明 | 15~20万円 |
フェンス | 2万円/m |
監視カメラ | 1万円〜 |
ロック板 | 10万円/台 |
精算機 | 40~50万円/台 |
設置工事費 | 50万円~ |
看板は駐車場の存在の認知や誘導をするために必要なものであるため、なるべく目立つように作成、設置するとよいでしょう。
また、フェンスに関しては、フェンスではなくブロック塀を設けるという選択肢もありますが、より高額になるため予算と相談して決めることをおすすめします。
なお、上述のロック板とは車室に設けられる昇降式の板です。
駐車したときには板が上がり、上がっている時間で駐車時間を記録します。
そして、精算後には板が下がり、車を動かせるようになるという仕組みです。
コインパーキング経営では、初期投資の費用だけではなく、毎月のランニングコストも発生します。
毎月の主なランニングコストは、設備のメンテナンス費用と電気代です。
すべて合わせて、毎月およそ数万円の費用がかかります。
また、毎月のランニングコストではありませんが、その他の費用として固定資産税や都市計画税などの税金がかかるという点も覚えておきましょう。
ここまでは、土地のオーナー自身でコインパーキングを経営する場合の初期費用とランニングコストについて解説してきました。
しかし、経営の仕方はこれだけではなく、コインパーキングの運営会社が経営を代行する一括借り上げ方式という経営の仕方も存在します。
一括借り上げ方式では、初期費用やランニングコストを運営会社が負担するため、コインパーキング経営を0円から始められるのです。
ただし、オーナーが得る収入は土地の賃料のみなので、コインパーキングの売上がオーナーに帰属するわけではありません。
一方で、オーナー自身で経営する場合はすべての売上を自身のものとして帰属できます。
一括借り上げ方式を採用するメリットは、費用面だけではありません。
自身でコインパーキング経営を行う場合、収益を最大化させるためにはある程度の経営ノウハウを得る必要があります。
一方で、一括借り上げ方式の場合は運営会社が経営を代行するため、ノウハウを得る必要がないのです。
そのため、経営ノウハウを習得する手間やコストが不要で、運営会社に経営のほとんどを任せられます。
別記事で、一括借り上げ式のコインパーキング経営のメリット・デメリットを詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
いかがでしたでしょうか。
コインパーキング経営を始めるときに必要な初期投資は、土地整備と設備の購入・設置にかかる費用です。
土地整備は整地や舗装、ライン引きを手順に沿って行う必要があり、費用は敷地面積にもよりますがそれなりにかかります。
また、設備投資としては看板やフェンス、ロック板、精算機などを設置する必要がありますが、こちらも車室の数や敷地面積によって費用が上下します。
そして、初期投資にかかる費用以外にも毎月のランニングコストや税金などの費用があることも押さえておきましょう。
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