コインパーキング経営に興味があるけれど、収入の具体例がわからない……。 そのような悩みを抱えている方もいるでしょう。
本記事では、コインパーキング経営の収入について、安定して稼ぐ方法も混じえながら解説していきます。 コインパーキング経営を始めようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
更地にロック版や精算機などの設備を整えコインパーキングエリアを作り、経営する方法をコインパーキング経営と呼びます。 不特定多数の人が24時間利用でき、時間制で駐車料金を徴収する仕組みです。
さまざまな土地活用の経営がある中でコインパーキング経営は、初期設備が少なく初期費用が安く抑えられます。
多少の設備を設置するだけで始められるため、最短1週間ほどで事業を開始できます。 参入がしやすく、そして撤退もしやすいため、比較的ハードル低く行える経営といえるでしょう。
一方、土地を所有していない方は、まずは購入するか借地するかを検討する必要があります。 借地であれば、貸主との契約程度で済むためスムーズに事業を開始することができます。
また、借地は早く撤退することもできるため、比較的ローリスクで経営したい方におすすめです。
しかし、借地の場合は土地が自分の資産にならず、資産形成にはつながりません。
また、長期的にコインパーキング経営の運用をする場合、購入したときの金額を結果的に超えてしまう可能性があります。 資金に余裕がある方や長期的な運用を考えている場合は貸地よりも購入を検討してもよいかもしれません。 自身の元手や投資の目的に応じて、購入か借地かを判断しましょう。
昨今、車離れが世の中では叫ばれていて不安かもしれませんが、自動車の保有台数は年々増加傾向なのです。それに伴い、コインパーキング運営も年々増加しているため、コインパーキング運営はまだまだ需要が高いと考えられています。
さらに首都圏や都市部、人が多い繁華街などの周辺コインパーキングでは、どこも満車が多くコインパーキングを求めている方が多いため供給はまだ少ないです。 そのため、立地を徹底的にこだわり地域選びを正しく選定することができれば、収入を大きくすることも大いに可能です。 なにより稼働率が大切なため、人が集まる観光地やレジャー施設、駅前、飲食店などの周辺が狙い目です。
また、周りのコインパーキングとの差別化や、周辺にコインパーキングが少ないところも需要が高まります。
ここからは、コインパーキング経営の収入が具体的にどこで発生しているのか見ていきましょう。
ここでは、都心部と田舎に分けて見ていきます。
それぞれ収入例が微妙に異なる部分もあるので、自分はどちらがいいか考えながら確認してみてください。
都市部になればなるほど人が多くなり、集客もよくなります。 上手く運営ができれば収益は高くなりますが、逆に運営が上手く行かない場合は赤字が出る可能性もあります。
人気エリアは土地の価値が高めです。 そのため出ていく費用も高くなるので、収益がいくら大きくなっても最終的に利益としてどれくらい残るかが大切です。
また、目立つ宣伝、立地のよさ、値段などで周辺のコインパーキングとの差別化ができるかが重要になります。 周辺のコインパーキングを調査して利回りの計算をし、予測を立てていきましょう。
田舎のコインパーキング経営では、都市部と大きく異なる点は広い面積を所有できることです。
立地の良し悪しはありますが、駐車場経営においてコインパーキングエリアは広ければ広いほど収益は高くなります。都心部に比べて、集客はやや難しいかもしれませんが、固定資産税が低くなるため、初期費用がより抑えられます。
一方で、人が集まればよいわけではありません。 売上から費用を差し引いたものが利益なので、結果的に都心部より利益が高くなる可能性もあります。
経営をするうえで欠かせない要素が「利回り」です。 コインパーキング経営における利回りについても簡単に見ておきましょう。 ちなみに、利回りには以下の2種類が存在します。
それぞれ概要を説明していきます。
表面利回りとは、1年間の満室想定での年間の収入を物件の土地代で割ったものです。
ここで指す年間収入は、まずコインパーキング経営において運営会社に委託する一括借り上げという運営方法が一般的なため、その場合運営会社から支払われる賃料が、年間の収入となります。
そのため以下の方法で表面利回りを算出します。
表面利回り(%)=満室時の年間収入÷土地価格×100
年間の収入と土地代がわかれば、表面利回りを算出できるため、単純かつ簡単に求めることができます。表面利回りは、税金などのランニングコストを含めない計算方法になりますので、現実的ではないともいえます。
しかし、簡単な計算方法なため、膨大な物件情報の計算などの物件情報の比較には使い勝手のよい計算方法になります。
実質利回りは先ほどの表面利回りにプラス、ランニングコストなどの固定資産税、管理委託料、メンテナンス税、そして初期費用となる設備費、機械導入費、不動産所得税などを含めたより現実的な計算方法になります。
そのため以下の方法で実質利回りを計算します。
実質利回り(%)=(満室時の年間収入−ランニングコスト)÷(土地価格+初期費用)×100
先ほどの表面利回りに加え、ランニングコストや初期費用を含んだ計算方法になります。
条件によっては流動的になるため、正確性は欠けることもありますが、表面利回りより具体的な算出ができるため、実質利回りまで計算するようにしましょう。
コインパーキング経営には、一括借り上げ、管理委託、個人経営の3つのタイプがあります。
その内、コインパーキング経営では一括借り上げで運営するのが一般的です。
一括借り上げとは、土地の所有を運営会社に貸し出し、管理などの運営業務をすべて委託し、運営会社から賃料として一定の収入を得る契約です。
そのため、安定した収入を得るためには、コインパーキング経営で、一般的な一括借り上げで運営するやり方が一番適していると言えます。 同じ運営でも、3つの経営方法のどれを選択するかによって収入も大きく変わるため、自分のやりたい運営方法、目的に沿った運営方法がおすすめです。
土地の選び方は収入を大きく左右するため、さまざまなコインパーキングや周辺のコインパーキングをしっかり比較しましょう。 また、思っていた売上と違うということが起きるかもしれません。 立地だけでなく、経営方法によっても売上は大きく変わります。 表面利回り、実質利回りの両方を用いてシュミレーションすることが大切です。
そして、専門会社も会社によって経営方法やプランなども異なります。 数多くある会社からしっかり比較することで、優良な会社と出会い、慎重に計画を練っていければ高い収益を見込めるはずです。
手軽に始められる土地活用であるコインパーキング経営ですが、経営の状況や対応によって赤字になるケースがあります。
こちらの記事でコインパーキング経営が赤字になった具体的な事例と対策法を紹介しています。あわせてぜひご覧ください。
本記事では、コインパーキング経営の収入についてお伝えしました。
コインパーキング経営の収入は、不動産経営に近いところもあり、都心部か田舎かで多少異なります。
また、安定して稼ぐには利回りの知識も必須です。
本サイトでは、コインパーキング経営の業者ランキングをご紹介しています。
コインパーキング経営を業者に委託したいとお考えの方は、ぜひご覧ください。