コインパーキング経営ってどれくらい儲かる?実際の収入例を公開

コインパーキング経営の収入をご紹介

土地の有効活用法である「コインパーキング」。これから始めたいと考えている方は多いのではないでしょうか。実際、コインパーキング経営をスタートして、収入源にしているケースは少なくありません。 しかし、いざコインパーキングを始めようと思っても「どれくらいの収入が得られるのか」という点は気になるものです。 そこで、今回はコインパーキング経営の収入例を紹介します。経営前に収入をシミュレーションしたい方は参考にしてください。

コインパーキング経営における収入例

コインパーキング経営を始めるにあたり、「具体的にどれくらい稼げるのか」という点は最も気になる部分です。 さっそく、コインパーキング経営における収入例を見ていきましょう。

料金相場は「1時間あたり400円~700円」

コインパーキング経営における「料金相場」は、1時間あたり400円~700円です。
仮に、1台の自動車が毎日5時間利用した場合、1か月(31日)の収入例は、8万6,800円~13万200円となります。
2台、3台と利用する自動車が増えれば、その分月々の収入も2倍3倍と増えていきます。管理費用や設備の修繕費用など、諸経費を考慮してもまとまった収入を得やすいといえるでしょう。

都心・地方で価格差がある

コインパーキング経営の料金相場は、都心と地方で価格差があります。
都心の料金相場は1時間あたり約700円であるのに対し、福岡県の料金相場は1時間あたり300円です。また、高知県に至っては1時間あたり200円が相場と言われています。
つまり、地方のほうが比較的安価な料金相場となっているのです。
とはいえ、都心のほうが収入を得やすいかというと、そうでもありません。そもそもコインパーキングは手軽に始めやすいビジネスであるため、人口が多いエリアはすでにコインパーキングが多く、価格競争が発生しやすいのです。
そのため、経営スタイルや地域性によっては、地方で固定客を確保し、手堅く土地を運用したほうが収入が高くなる可能性があります。

コインパーキング経営で知っておくべき「利回り」

コインパーキング経営で知っておくべき部分は「収入」だけではありません。実際の収入をイメージするためにも「利回り」を把握しておく必要があります。利回りの詳細については、以下を参考にしてください。

「表面利回り」で大まかに算出

表面利回りは、諸経費などを考慮しないため大まかに算出することになります。
正しい計算方法は次の通りです。

【表面利回り算出法】
年間賃料(満車時)÷ 土地価格 × 100=表面利回り

表面利回りの算出では、諸経費などを考慮しないため、高く算出されるのが特徴です。
そのため、表面利回りをもとに運用計画を立ててしまうと、資金繰りが難しくなり、赤字経営となるリスクがあります。
あくまでも「おおよその利回りが知りたいとき」のみに、表面利回りを算出してください。

「実質利回り」で詳しく算出

実質利回りは、現実的な利回りを算出したい方におすすめの算出方法です。
実際にどれくらいの収入となるのかを細かく計算していかなければならず、算出方法は表面利回りよりもやや複雑です。

【実質利回り算出方法】
(年間収益 - ランニングコスト )÷( 土地価格 + 初期費用 )× 100=実質利回り

実質利回りは、コインパーキング経営において「実際に得られる収入をイメージしたい」というときに算出します。
細かな運用計画を立てる際には、実質利回りで収入を算出しましょう。

忘れてはならない「コインパーキング経営」の諸経費

コインパーキング経営では、どれくらいの収入が得られるのかという点の他、「諸経費」についても知っておく必要があります。 諸経費の種類と費用の相場は主に以下の通りです。

■精算機  30万円~50万円/台
■ロック板  10万円~20万円/台
■工事費用  10万円~(地域や規模によって差がある)
■土地の舗装  3,000円~4,500円/㎡
■ライン引き費  4,000円~5,000円/台
■車止めブロック費  5,000円~6,000円/台
■駐車場番号表記費  800円~1,000円/台
■管理業者への依頼費(委託する場合)  業者により異なる

上記の費用の他にも、看板を設置するなら「看板費用」と「設費用」が発生しますし、これから土地を購入するのであれば「土地代」も必要です。 コインパーキング経営を検討しているのであれば、上記の諸経費を目安として資金計画を立ててください。

コインパーキング経営の収入をイメージしてみよう

コインパーキング経営を始めるのであれば、まずは「どれくらいの収入を得られるのか」をイメージすることが大切です。実際に算出してみると、「思ったよりも稼げそう」「想定していたよりも収入が低そう」など、新たな発見があります。安定したコインパーキング経営のためにも、収入のシミュレーションは忘れないでください。