働き改革や新型コロナウイルスの影響で副業が注目されています。
一昔前までは副業は「してはいけないもの」といったイメージがありましたが、最近では「しても良いもの」として認識されているようです。
また企業によっては、副業を推奨するところも増えてきており、副業を始める意識に対してのハードルが低くなったように感じます。
その影響もあってか、「副業」とWEBで検索するだけで多くの求人がヒットし、たくさんの種類の副業が出てきます。
しかしどの副業が自分に合っているのか、またきちんと収益が出せるものなのかがどれなのか調べるだけでも挫折してしまいそうです。
今回は、数ある副業の中でも駐車場経営の副業についてご紹介しますので、参考にしてもらえれば幸いです。
目次
駐車場経営は、不労所得を得られる方法の一つです。
不労所得とは、働かなくても毎月自動的に一定の金額が収入として得られている所得を指します。
そのため自分が働いている間に、給与とは別で収入を得られ、効率よく収入を増やせます。
また、万が一自分の身体に何かあった時でも、毎月一定の金額が収入として得られるので、大変人気のある副業です。
副業の一つとして挙げられる駐車場経営ですが、具体的におすすめ出来る理由はどこにあるのでしょうか。
駐車場経営の副業となると、「広いスペースが必要なのではないか」、「特別な知識が必要なのではないか」と不安になるかもしれません。
もちろん最低限の知識は必要になりますが、学校に通ってまで学ぶといったような深い知識や特別な資格などは不要です。
運営していくスペースについても、自分の望む利益によって範囲を決められるので1台分の駐車スペースからでも始められます。
また運営方法によっては、初期費用の大幅カットも可能です。
さらに経営スタイルによっては、土地を所有しているだけで毎月一定の金額が収入にプラスされる場合もあります。
もちろん大きな利益を望むのであれば、それ相応のスペースが必要です。
しかし駐車場経営は一度契約が取れると、毎月安定した利益が見込まれるため、初心者の副業として注目されています。
実際に経営していくにあたって、2種類の経営タイプがあります。
それぞれの経営タイプについてご紹介いたします。
それでは見ていきましょう。
こちらは、時間貸しと言われるタイプの駐車場です。
駐車場経営は、場所により利益が大きく変わると言われています。
駅前や観光地、繫華街など人が多く集まる場所で経営する場合は、コインパーキング経営が好ましいでしょう。
車の入れ替わりが激しい経営タイプになりますので、日々のメンテナンスが必要になります。
そのため多くの人が管理会社に管理を委託している形となります。
こちらは、住宅街に多い経営方法です。
1ヵ月または、1年単位で料金を設定して貸し出す方法となります。
住宅街の場合、1度契約してもらえれば長期利用で安定した収益が見込まれます。
また個人でも管理しやすい経営方法なので、自由な金額設定や土地管理ができるのも魅力的です。
すべてを管理会社に任せるのが不安な方や、長期利用が見込める立地の場合はこちらの経営方法が良いでしょう。
では駐車場経営を始める際の流れについて順番にご紹介していきます。
全部で5つの手順がありますので、順番に説明していきます。
経営を開始するには、土地やスペースの確保が大前提です。
駐車場経営は立地によって大きく利益が左右される傾向があるため、利用者層や利便性を配慮して選ぶ必要があります。
土地が決まれば、運営方法を決めます。
主にこちらの2種類です。
それぞれの特徴や初期費用なども配慮して選ぶ必要があります。
どのように運営していくのか決まったら、次は経営スタイルを決定していきます。
主にこちらの2種類が一般的です。
それぞれにどのような特徴があるのかご紹介します。
個人経営で運営していくのであれば、運営方法によっては初期費用が抑えられる場合もあります。
しかし自分ですべての管理を行わなければならないため、かなりの重労働となります。
初心者の場合は、管理会社に委託して運用を開始する方がほとんどです。
一般的な管理方法は一括借上方式で管理していきます。
こちらは、土地やスペースを管理会社に丸々貸す経営スタイルです。
そのため利用者数や稼働と関係なく毎月一定の金額が収益として入る仕組みになっています。
さらに管理業務を行ってくれるため、本業に集中しながらしっかり収入を増やし安定した利益が望めます。
管理会社に委託して運用を開始する場合は、管理会社の選定が必要となります。
管理会社によって、管理範囲や管理費等が異なるため、金額の算定や内容のすり合わせが必要となります。
そのため必ず自分の経営スタイルに合わせた管理会社を選びましょう。
開業するにあたって利用者を確保します。
まずはインターネットやSNSなどで集客活動を行います。
また近隣の住民や企業には、チラシや看板などで集客活動をすると良いでしょう。
駐車場経営を始めるにあたって、気になるのが初期費用です。
スペースがあればすぐにでも始められるといった気軽さがある駐車場経営ですが、初期費用はどのくらい掛かるのでしょうか。
もちろん初期費用以上の利益が見込めないと、経営を始める意味がありません。
下記の表は、駐車場経営を始める際の初期費用を一覧表にまとめたものです。
項目 | 範囲・台数 | 金額 |
アスファルト塗装 | 1㎡ | 4,500円 |
ライン引き | 1台 | 5,000円 |
車止め | 1台 | 6,000円 |
看板 |
| 100,000円 |
ロック板 | 1台 | 100,000円 |
照明 |
| 200,000円 |
精算機 |
| 500,000円 |
この他にも管理費や防犯カメラの設置費用などが掛かります。
自分の運営したい環境によって、150万円〜200万円前後の費用が必要です。
専用の機械などの手配は難しいですが、ライン引きなど自分で出来そうなところは予めしておいても良さそうですね。
経営するにあたっての注意点はどのような内容でしょうか。
今回は3つの内容をご紹介します。
より安全に運営していくためには必要な内容となりますので、十分理解しましょう。
駐車場経営は立地によって利益が大きく左右されるケースがほとんどです。
こちらが駐車場経営を始めるうえで一番注意しておく部分となります。
そのため、経営スタイルの設定を間違えてしまうと利益ではなく損失を生む場合もあります。
駅前や観光地、繫華街などの人が多いところに月極駐車場を開業しても無意味です。
そのため、正しい経営スタイルで開業する必要があります。
また近隣に駐車場がある場合は、価格競争にもなりますので、価格相場の事前調査が必要です。
管理会社に運営を任せきりにしていると、知らないうちに近くに新しい駐車場が経営されていたといったケースもあります。
集客競争が激しい場所での開業は、定期的に価格の見直しをする必要があるでしょう。
駐車場経営で得た収入が20万円を超えると所得税が掛かります。
駐車場経営以外にも該当しますが、本業以外の副業で得た収入が年間20万円以上ある場合は、確定申告が必要です。
またトータルの収入金額によっては、住民税の金額が変わる場合もあります。
駐車場経営をする土地によっては、固定資産税の優遇措置の対象外にもなりさらに税金が掛かる可能性もあります。
税金の支払いを利益から相殺すると利益が全く残らないといった事態にならないように、利益が見込める場所での開業が必須です。
個人経営を行う場合は、クレーム対応や集金、問い合わせ対応など利用者とのやりとりが増えます。
長期的に利用し続けてもらうためには、定期的なメンテナンスや駐車場の清掃などを行う必要があります。
さらに無断駐車や駐車場内での事故などのトラブルも非常に起こりやすいです。
トラブルを未然に防ぐために、定期的な巡回や保険の加入が必要となる場合もあります。
このように駐車場経営は多くの労力や時間が必要となるため、副業として駐車場経営を始める方は管理会社へ委託します。
しかし管理会社に管理を委託する場合も、トラブル回避のために定期的な駐車場の確認が必要です。
どちらの経営スタイルでも、定期的な確認やメンテナンスを行い、長期的な利用へとつながるよう工夫が必要です。
しかしそういった取り組みが安定した収入へとつながっていきます。
いかがでしょうか。
駐車場経営を副業として考えている方は、今後も増加してくると予想されます。
機械の設置や管理業務までを個人で運営していくのは、現実的には厳しいです。
そのため駐車場経営を副業で始める方の多くは、管理会社に委託して運営を開始しています。
管理会社によって管理費や管理内容が異なるため、複数の管理会社と連絡を取る必要があります。