ここ数年で、もともと禁止されていた副業を解禁する会社が増えてきています。
この流れに乗じて、副業としてコインパーキング経営を始めようと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、副業としてコインパーキング経営をおすすめする理由と、始めるときに押さえておきたい注意点を解説します。
副業としてコインパーキング経営を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
副業が禁止されていない会社で副業を始めるのであれば、コインパーキング経営はおすすめです。
以下に、おすすめしたい理由を3つ紹介します。
不動産投資の副業で代表的なものとして、マンション経営が挙げられます。
しかし、マンション経営では経年劣化によって建物の見た目が悪くなると物件の需要が減り、空室が発生しやすくなるという、建物の老朽化のリスクがあります。
空室が発生すると、当初見込んでいた収入を下回る可能性が高くなる、ないし状況によっては赤字になってしまう可能性が考えられるでしょう。
空室を回避するためには、建物の経年劣化を防止するため、大掛かりなリフォームが必要になるケースもあります。
一方で、コインパーキング経営は経年劣化が伴う建物がないため、老朽化の心配をする必要がありません。
そのため、マンション経営と比べると、一度経営を始めたら長期間安定的に経営を続けられるでしょう。
マンション経営のように大規模な建物を建てる必要がある不動産投資では、初期投資として高額な建築費が必要になります。
そのため、マンション経営は簡単におすすめできるような副業ではありません。
一方のコインパーキング経営は、マンション経営ほど大きな初期投資が必要ないのです。
土地の整備や、精算機や看板などの設備の購入・設置が主な初期投資となりますが、マンションを建てる費用と比べると小規模な金額で経営を始められます。
また業者に経営を委託する場合は、初期投資やランニングコストなどの費用を大幅に抑えられるので、安心して副業として始められるでしょう。
別記事で、コインパーキング経営の初期投資の内訳とかかる費用を詳しく解説しておりますので、併せてぜひご覧ください。
コインパーキング経営はマンション経営のように建物を必要としない不動産投資であるため、保険の加入を必要としません。
建物を伴う不動産投資では、地震保険や火災保険などの保険に加入する必要があるのです。
コインパーキング経営は保険への加入が不要なため、その分の費用の負担がない点が、比較的気軽に経営を始められる要因となります。
副業として魅力的なコインパーキング経営ですが、始める際にはいくつかの注意点を押さえておきたいところです。
以下に、注意点を3つ紹介します。
ほかの不動産投資と比較すると、コインパーキング経営で獲得できる収益には限界があります。
一般的なコインパーキングは1階建てであり、2階建てや3階建てのものはほとんどありません。
1階建てであるため、よほど土地が広くない限りは収容できる車の数にも限度があり、大きく収益を上げることが難しいです。
マンション経営のように2階以上の階層を設けられる不動産投資では、部屋の数も多めに作れるため、コインパーキング経営よりも大きく収益を上げることが期待できます。
精算機をはじめとする設備の故障や利用者同士の言い争いなどのトラブルは、コインパーキング経営では付き物です。
経営のすべてを自身で行う場合、そういったトラブルに対しての対応は自身で行う必要があります。
多くのトラブルは決して簡単に解決できることではないので、ストレスのあることに向き合いたくないという方には不向きな不動産投資だといえるでしょう。
コインパーキングを健全に運営していくためには、敷地内の清掃・巡回や設備の保守・管理を定期的に行う必要があります。
敷地内の清掃・巡回は、利用者が駐車場を快適に使えるような環境作りをするために必要です。
また、コインパーキング経営では精算機や照明、監視カメラなどの設備があるため、設備の保守・管理などのメンテナンス作業が必要となります。
ただし、コインパーキング経営は管理会社に経営を任せることができ、任せた場合は上記のメンテナンス作業を管理会社が代わりに行ってくれます。
コインパーキング経営では自身で経営のすべてを行う自営方式という方法のほかに、管理会社に経営の一切を任せる一括借り上げ方式という方法も存在します。
一括借り上げ方式では、運営や管理などを管理会社に任せるかたちとなります。
土地の整備や設備の購入・設置といった初期投資の段階から、費用の負担も含めて業者が代行してくれるのです。
また、自営方式と一括借り上げ方式の違いは収入面にもあります。
自営方式ではコインパーキングの利用者から得た利用料金が、収入として土地のオーナーのもとに入ってきます。
一方で、一括借り上げ方式の場合の収入は、土地を貸し出している相手である業者から支払われる一定の賃料です。
つまり、自営方式では売上が好調の場合は大きく儲けることもできますが、反対に不調の場合にはあまり儲けられません。
その反面、一括借り上げ方式は売上に左右されることなく、ローリスクで毎月一定の収入が保障されているという安定性があります。
一括借り上げ方式では安定した収入が見込めるというメリットがありますが、あまりにも売上が少なすぎると毎月の支払金額が変わる可能性もあります。
売上が減少する要因の1つに、管理会社のずさんな経営によって、利用者が離れていってしまうことが挙げられます。
管理会社は駐車場の清掃・巡回や設備の保守・管理を行いますが、こういったメンテナンス作業を怠ると、利用者離れにつながるでしょう。
トラブル対応もまた管理会社の仕事になりますが、対応のスピードが遅い、もしくは質が悪いということもやはり利用者の減少につながります。
安定した収入を継続させるためにも、対応がしっかりとした業者を選定する必要があるといえます。
そもそも、コインパーキング経営は副業にあたるのでしょうか。
結論からお話しすると、コインパーキング経営は副業とみなされる可能性が高いといえます。
実は、「副業」という言葉の定義はあいまいなことも多いという実情があります。
法律上の定義があるわけではなく、あくまでも会社の規定次第の部分が大きいといえるでしょう。
そして基本的には、「本業に支障をきたさない副業」であれば問題ないと判断されることが多いです。
ただし多くのケースで、一定規模を超える不動産投資は、副業禁止規定に違反していると判断されます。
一般的に、一定規模を超えるかどうかは不動産投資で得た収入などによって変わります。
しかし、コインパーキングのように「機械設備を伴う駐車場」は、規模や収入の高低を問わず副業に該当するとみなされてしまうのです。
すべてのコインパーキング経営が必ずしも副業に該当するとまでは明言できないものの、基本的には当てはてはまると考えておいたほうがよいでしょう。
副業としてコインパーキング経営を行った場合、会社にばれるのでしょうか。
結論からお話しすると、基本的にはばれてしまう可能性が高いです。
その理由は、住民税の手続きにあります。 基本的に、会社員は住民税が毎月の給料から天引きされています。
そのため、もしコインパーキング経営をすることで収入が増えていれば、住民税が突然増えることになり、経理から副業の疑いがあると気づかれてしまうのです。
少々の増額であれば気づかれない可能性はありますが、基本的にはばれる前提で考えておいたほうがよいでしょう。
コインパーキング経営が副業禁止の会社でばれると、以下のような処分が科される可能性があります。
副業が会社にばれたときの処分
会社の規定で副業が禁止されている場合、規定に反して副業を行うと契約違反として見られてしまいます。
即解雇はあまりないかもしれませんが、万が一副業を通じて、社外秘の情報が洩れてしまった場合、解雇につながる危険性もあります。
また、解雇とまではいかなかった場合も、上司や同僚からの心証は悪くなるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
コインパーキング経営は魅力的な副業の1つとして挙げられます。
本業がそこまで忙しくない場合や、自身で経営を行いたいという場合は自営方式で大きく収益を上げていく方法がおすすめです。
反対に、毎月の収入の足しにしたいという考えを持っている方には、管理会社に経営のすべてを託す一括借り上げ方式が向いているでしょう。
このWebサイトでは、一括借り上げ方式でコインパーキング経営を考えられている方に向けておすすめの業者を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。