コインパーキングの最大料金をうたった高額料金請求の事案について

コインパーキングを街中でよく見かけます。車の出入りが多く繁盛しているコインパーキングもあります。ただ出庫する場合、想定外の料金が請求されたとトラブルになる場合があります。コインパーキングを経営する上でお客様とトラブルにならないためにも、実際にあった料金トラブルについて取り上げてみましょう。

高額請求をされる駐車場の実態とは

「24時間最大料金○×円」とか「最大料金○×円」というような看板をコインパーキングではよく見かけます。 しかし、「安い駐車料金で止められますよ」というように見せかけ、現実は高額の駐車料金を請求するというトラブルが増えてきています。「24時間最大料金800円」と書かれているコインパーキングに、夕方の16時から、翌日の昼の12時まで駐車し出庫した場合の例です。 お客様としては利用時間が20時間なので最大料金の800円で済むと思っていたところ、実際には24,800円が請求されました。この例は、「最大料金は24時までの適用で、日をまたぐと1時間2,000円になる」といったものです。金額については、看板に小さく記載してありました。このように運営者とお客様の間では、金額の理解について相違が生じることがあります。 料金が変更したりする場合は、大きく表示することが重要です。

看板に書かれている最大料金の落とし穴とは

「1日最大1,000円」と書かれた看板のあるコインパーキングで3日間駐車したらいくらになるでしょうか。小学校の算数のような問題ですが、素直なお子さんなら1,000円×3日で3,000円と答えるでしょう。ところが現実には万単位の料金を請求される駐車場があります。 今、国民生活センターには「コインパーキングの料金トラブルで高額請求された」というクレームが多く寄せられています。よく見ると看板には確かに「最大料金はその日の24時までの適用」とか「24時打ち切り」という文言が書かれています。 最大料金の適用はその日の24時までで終わり、それ以後は通常の1時間当たりの料金が適用となるという意味です。しかしお客様にとっては、わかりにくいケースとなるためこの料金設定をする場合はお客様の立場で説明を記載するようにしましょう。

駐車場経営を始める悪質業者が増えているという事実

コインパーキングの最大料金の考え方が元で料金トラブルになることについて説明してきましたが、利用者が納得できる解決にはなかなかつながらないのも事実です。 中には料金について問い合わせをすると、ガラの悪い連中が数人出てきて利用者を取り囲み、脅しのような行為をされることもあります。コインパーキングは小さな土地でも始められ、初期投資も少なくて済みます。 そのため、残念なことですが悪質な運営者がコインパーキングを始めることもあるのです。

トラブル防止につながる方策とは

「最大24時間1,000円」というコインパーキング特有の看板はお客様側にとっては非常に魅力的です。しかし、中には料金設定がわかりにくく高額な料金を請求することでお客様とトラブルになることもあります。 あなたが運営するコインパーキングで、看板に記載されている内容がわかりにくい状態が見受けられるなら、すぐに改善することをおすすめします。可能であれば、複数人に意見をもらうのも有効です。一瞬ですぐに理解できるよう明確に記載してあるかは今後の運営にも大きくかかわるものです。 悪評が広がればコインパーキングの経営もうまくはいきません。ここであげた事象を参考にクリーンなコインパーキング経営をしてください。