コインパーキングは、私たちが暮らしている街の様々なところに存在します。 その見た目も全て統一されているわけではなく、入り口にゲートが設置されているものやフラップ板が車室にあるものなどいくつかの種類があることが分かるでしょう。 実は、この違いはコインパーキングの管理方式の違いにあります。 この記事では、コインパーキングの管理方式について代表的なものを紹介します。
ここからはさっそく、コインパーキングの管理方式3種について解説していきます。
ゲート式とは、コインパーキングの敷地の出入り口にゲートを設置し、利用車両の使用時間を管理する管理方式のことです。 出口・入り口が別々になっているタイプと、同じゲートで出入り口両方を管理しているタイプの2つがあります。 基本的には入庫時に駐車券を取ることで入場でき、出庫時に駐車券を精算機へ入れることで利用料金を確認し精算する仕組みです。 ゲート式はどんなにコインパーキングの規模が大きくなっても精算機の設置台数が1~2台で済むため、大規模なコインパーキングの経営に活用すると初期コストが割安になります。 ただし精算ゲートの設置には一定の面積が必要であり、出入りする車両がすれ違うだけの通路スペースがないケースにはあまり適しません。
フラップ式とは、車両を車室(駐車スペース)に停めるとフラップ板が自動的に上昇し、利用料金を精算することでフラップ板が下がり出庫できるようになる管理方式です。 出庫する際は精算機に車室の番号を入力し、表示された利用料金を精算します。 フラップ式は余分なスペースを取らず、狭い土地やデッドスペースも有効活用可能です。 ただしフラップ板を強引に乗り越える不正利用等が発生する可能性がある点には、注意が必要でしょう。 近年では不正駐車が行えないように考慮されたフラップ板も数多く存在しているため、設置時によく確認しておくことをおすすめします。
ロックレス式とは、入り口のゲートや車室内のフラップ板を設置せずに利用車両を管理する管理方式です。 管理のポイントは監視カメラの設置であり、ナンバー認識システムを搭載したカメラを設置することで車両の特定や利用時間の管理を行います。 ロックレス式はコインパーキング内にゲートやプラップ板が無いため駐車がしやすく、特に車高が低い車両を利用している方には好まれる管理方式です。 また、車室内にフラップ板等の起伏が少ないため、足の不自由な方が足を取られて転倒する恐れもありません。 さらに利用者間トラブルなど万が一の事態が発生しても記録が動画として残るため、トラブル回避や早期解決にもつながるでしょう。 ナンバー認識システムを搭載したカメラや埋設式の車両センサーなどを設置しなくてはなりませんが、初期費用の問題さえクリアできれば魅力的な管理方式だと言えます。
コインパーキングにはゲートを活用するものやフラップ板を設置するものなど、様々な管理方式が存在します。 それぞれの方法にはメリットとデメリットが存在しますので、コインパーキングの規模・方針や予算等に合わせて最適な管理方式を利用しましょう。
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