コインパーキングは種類によって仕組みが異なる?メリットデメリットについても詳しく解説

コインパーキングは街中で、よく見かける駐車場の一つです。
そんなコインパーキングには大きく4つの種類があり、それぞれの仕組みが異なります。
この記事では、どんなコインパーキングがあるのかやメリットやデメリットについて解説します。

コインパーキングの種類とその仕組みとは?

それぞれ使われている方式の種類によって仕組みが異なります。
それぞれの仕組みを理解して、自分に合ったコインパーキングを選びましょう。

ロック板方式

ロック板方式が最も多く採用されているタイプです。
コインパーキングと聞いて、一番にこのタイプを思い浮かべる方も多いと思います。
駐車可能台数が20台未満の規模が小さめの場所で採用されています。

ロック板方式の仕組み

こちらの仕組みは、車がロック板のうえに駐車されたら機械が察知して、ロック板が上がります。
ロック板を下げるためには、精算機で駐車料金の支払いを済ませる必要があり、支払いが終わればロック板がさがり、車が出庫できるようになります。

注意すべき部分は、精算後に素早く車を出庫させないと、再びロック板が上がってしまう部分です。
ロック板が上がるタイミングは、それぞれ決められており、大手の「タイムズ」では3分で再び上がるようになっています。

万が一、ロック板が上がっている状態で出庫すると、ロック板がバンパーに引っかかる可能性が高いです。 そのまま無理矢理出庫すると、車が傷つくだけでなく、ロック板が故障するかもしれません。
故障した場合は保証トラブルなどに繋がるので、パーキング内に看板を設置するなどして、注意を促しましょう。

また、ロック方式には4つの種類が存在します。
今回は、主に使用されている4つの種類を紹介します。

  • ・ロック板
  • ・昇降式ロック板
  • ・前置き式ロック板
  • ・ロックレス

ロック板は最も多く使用されているタイプで、よく駐車場で見かけます。
メーカーによってサイズが異なり、車を検知するとロック板が上がります。
ロック板は、駐車したときに上がっているかを確認できるように、運転手側に設置しましょう。

昇降式は、車を検知すると真上にロック板が上がるシステムです。
昇降式は病院などで多く採用されています。
その理由としては、地面に埋め込むタイプのロック板では、つまずいてしまう方が居るかもしれないからです。
病院に来る方は、何かしらの症状を抱えているため、ロック板が出っ張っていると、大きな怪我に繋がってしまう可能性があるため、つまずく心配の少ない昇降式を採用している病院が多いです。

前置き式ロックは、車室前方に設置されており、車を検知するとロック板が上がる仕組みです。
前置き式ロックを採用すれば不正出庫はされにくくなるでしょう。
しかし、車を駐車するよりも前に設置する必要があるため、駐車スペースを広めに確保しなければいけません。

ロックレスとは、その名の通り、ロック板がなく、最後に紹介するフラップレス方式と同じタイプです。
カメラや埋没したセンサーで車のナンバープレートなどを管理します。
各駐車場所にロック板を設置する必要がなく、費用を安く抑えられます。

メリット・デメリット

ロック板方式には、乗り逃げを防げるメリットがあります。
ロック板が上がっているので、車を傷つけず出庫したいのであれば、きちんと支払いをする必要があります。
最も利用する機会が多いので、利用方法がわかりやすいのもメリットです。

デメリットはロック板があるため、運転が苦手な方は駐車が難しく感じる可能性がある点です。
また、ロック板が足元にくるため、車の乗降がしづらく、最悪の場合はケガなどの事故が起きてしまいます。
駐車場の清掃もしづらいです。

他にも、ロック板は車の重量が常にかかる場所です。
車輪の乗り上げのような事故が起きてしまうと、故障や破損が発生するかもしれません。
当然、修理するのはオーナー側になるので、費用を負担しなければいけません。
さらに、修理中はその箇所の駐車が不可能になるので、売上が減少してしまいます。

これらのデメリットに加え、利用中の故障も考えられるでしょう。
その場合は、修理が終わるまで支払いができません。
そのため、利用者に迷惑をかけてしまう可能性があります。

チケット発券式

チケット発券方式は、料金の支払いは前払い式です。
また、ロック板のように機械を用いて車の固定を行わないタイプになっています。

チケット方式の場合は、料金が一日ごとに設定されている場合が多いです。
そのため、一度料金を支払えば、期間中の車の出し入れは自由です。

チケット発券式の仕組み

車を駐車する前に精算機にて利用日数とナンバーを入力して、駐車する予定の日数分を支払うとチケットが発券されます。 先述した通り、料金は先払いです。

車から離れる際には必ず、駐車前に発券されたチケットをダッシュボードの上に置いてください。
チケットがしっかりと車の外から見える状態でなければ、定期的に巡回している管理会社の方に不正駐車とみなされます。
管理会社の方が定期的に巡回しています。 そのためセキュリティは非常に高いです。

短時間駐車の場合は割高になってしまうので、利用する際はロック板方式と使い分けるといいでしょう。

メリット・デメリット

チケット発券式のメリットは、初期費用が安い部分です。
支払いが前払いなので、必要なものはチケット発券機のみです。
そのため、ロック板方式のように駐車可能な台数分のロック板を用意する必要がありません。
さらに、アスファルトに舗装する必要がなく、砂利が敷いてある土地とトラロープだけで始められます。 ロック板も使用しないので、破損や故障による修繕費用がかかる心配がないです。 初期費用のみならず、修繕費用も安く済むため、低コストで駐車場経営ができます。

それだけではなく、駐車が苦手な方にとっては、ロック板がなく駐車がしやすいと感じるでしょう。

デメリットはチケット発券機には不正駐車を防ぐ力がありません。 ロック方式やこの後紹介するゲート式であれば、料金を支払わない不正駐車をした場合、出庫の阻止が可能です。

しかし、チケット式の場合、不正駐車を止める機能がありません。 定期的な巡回中に見つからなければ料金を支払わずに、不正駐車が可能になってしまいます。

監視カメラの確認や1日に複数回の巡回を行い、不正駐車をされないようにしましょう。

ゲート式

ゲート式では、比較的駐車できる車の台数が多い場合に選ばれます。
出入り口にあるゲートが特徴です。

ゲート式の仕組み

ゲート式の仕組みは、まず入り口にあるゲートで駐車券を発行します。
出る時には出口にある精算機に駐車券を入れて利用料金を支払います。
料金が支払われ、出口のバーが上がると出庫可能な状態です。

メリット・デメリット

ゲート式駐車場のメリットは、駐車台数が多ければ多いほど、1台あたりのコストを抑えられる部分です。駐車可能な台数分のロック板を購入するより、駐車場一つに対してゲート機を一式購入した方が安いです。
また、敷地が比較的広いため、駐車しやすい部分もメリットです。

デメリットは、ゲート部分で何らかの理由でトラブルが発生すると、渋滞が起きてしまう可能性があります。
高額な紙幣が使えないパーキングで、高額な紙幣しか持っていない場合、両替が必要になります。
しかし、両替には時間がかかるため、その間、後続車は料金の支払いが終わるまで待たなければなりません。
そのため、出庫したい車で渋滞が発生する可能性があります。 そうすると利用者のストレスに繋がってしまいます。

100台ほどの多くの車が駐車できるゲート式を運営する場合は、出入り口の数を増やすなどの工夫が必要です。

フラップレス方式

フラップレス方式は、ここ数年で少しずつ増加している方式で、まだまだ広くは普及していません。
ロック板を設置しないので、駐車が苦手な方でも駐車可能です。

フラップレス方式の仕組み

基本的な仕組みはロック板が置いてある駐車場と変わりませんが、ロック板の代わりとして、車室ごとにカメラが設置してあります。
カメラにより、駐車車両のナンバーを検知し、不正駐車を防止しています。

料金の支払いは、出庫の際に駐車区画を選択し、精算するシステムです。

ロック板がないため、駐車スペースを広く使えて、機械の故障や破損のようなトラブルに巻き込まれる可能性が減るため、利用者にとってもメリットがあるといえるでしょう。

メリット・デメリット

フラップレス方式のパーキングのメリットは、駐車がしやすい部分です。
また、ロック板がないため、乗降時につまずいて怪我をする心配もありません。
他にも、ロック板がないので、掃除がしやすかったり、故障や破損による修繕費用がかかったりしません。

デメリットは、カメラでの監視になるため、不正出庫が起きてしまう可能性がある部分です。
しかし、ナンバーの撮影や敷地内の防犯カメラで不正利用者を見つけるのは容易になっています。
ナンバー部分を隠して駐車しようとしている利用者がいる場合は、センサーが異常信号を発する仕組みになっています。 異常信号発信後に、管理会社が出動し、現場検証をする仕組みです。
そのため、不正利用はできないようになっているので、このデメリットはあまり心配する必要がないでしょう。

コインパーキング経営を始める際の流れ

初めてコインパーキングを経営しようと考えている方は、どのような流れで進めていくのか想像つかない方も多くいらっしゃると思います。こちらの記事では、初心者の方でも分かりやすく解説していますのであわせてご覧ください。

 

参考記事:【初心者向け】コインパーキング経営を始める際の流れ

自分に合ったパーキング選びをしよう!

いかがだったでしょうか。
今回はどんな種類のコインパーキングがあるのかについて解説しました。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、自分に合ったパーキングの種類を選びましょう。
また、料金や設置に必要なものが異なるので、費用や敷地の広さを考慮して、選ぶといいでしょう。

本サイトでは、コインパーキング経営の業者ランキングをご紹介しています。
コインパーキング経営を業者に委託したいとお考えの方は、ぜひご覧ください。