コインパーキング経営に考えられるリスクにはどういったものがあるのか

メリットが多いと考えられるコインパーキングの経営にリスクはあるのでしょうか。どのような商売をするにもリスクはついて回ります。コインパーキング経営においても同様です。コインパーキング経営で考えられるリスクについて取り上げてみましょう。

コインパーキング経営に起こるリスクとは

さまざまな不動産投資がある中で、ハードルが低いと考えられているのがコインパーキング経営です。 設備費用や管理運営費用もアパートやマンションの場合よりずっと少なくて済みます。さらに狭い土地でもコインパーキングであれば数台分の小規模で始められます。 しかし、手軽で費用があまりかからないといってもそれなりにリスクはあります。 まず料金の未払いの問題があります。ゲートやロック板を破壊して出庫されるようなケースで、利用料金だけにとどまらず修理代もかかることがあります。 次に駐車場内での犯罪やトラブルがあります。他人の車や設備を傷付ける、車内に置いてある物を車上荒らしする、盗難車などを放置するといった問題です。 中には近隣から苦情が出ることもあります。エンジン音がうるさい、ゴミなどが放置され汚いとうように日常的の起りうる問題です。 自己管理しているのならこれらの問題に一人で対処するのは大変です。それを回避したいのであれば運営業者に土地だけ貸して、経営を委託する方法もあります。 収益は減りますが、設備費用の負担も必要がなくなり、トラブルに対処する必要もなくなります。

まだまだあるコインパーキング経営のリスクとは

コインパーキングには何台もの自動車が出入りするので、車同士の事故が起こることがあります。それだけではなく歩行者との接触もリスクとして想定しておかなければなりません。 子供が自動車の後ろで遊んでいることに気づかず事故になってしまうケースもあります。 また、広いスペースなので子供たちや若者が集まり、遊んだり花火をしたりすることも少なくありません。落書きなどのいたずらも考えられます。 これらは月極駐車場でもコインパーキングでも起こりうるリスクであり、駐車場の管理責任者が対応しなければならないことがあります。

一括借り上げの場合に起こるリスクとは

コインパーキングの経営形態には自己管理や一括借り上げなどがあります。運営業者による一括借り上げを選択すれば、精算機の点検・修理費用などのコストは運営業者側が支払うことになり、土地オーナーの負担としては税金ぐらいになります。 しかし、アパートやマンション経営の場合と違い、固定資産税などで優遇されることによる節税は見込めません。 また、利便性が高い土地であれば地価も高くなり、税金による大きな固定費の負担を考えておかなければなりません。 運営業者による一括借り上げの場合では、契約後すぐに賃下げ交渉が始まったり撤退してしまったりで失敗につながるケースもあります。 インターネットには大手企業運営の土地活用方法の一括比較サイトがあります。こういったものを活用し、複数の運営業者から見積もりをとったり土地活用のプロの提案を受けたりすることも大事です。 コインパーキング経営では、税金のことや管理の方法などを慎重に考慮しなければ大きなリスクを背負うことになります。

一括借り上げで収入に差が出る理由

コインパーキングの経営を運営業者に一括借り上げ契約で任せてしまえば、土地の賃料が契約で決まっているだけ入ってきます。 銀行で建設費などのための融資を受けてローンを組み、金利を支払う必要もありません。手間も要らず初期費用もかからず、メリットばかりに思うのではないでしょうか。 しかし、コインパーキング経営には特有のデメリットがあります。それはアパートやマンションのように物件を高さ方向に利用するわけではないので、平地分の収益しか入ってこないということです。 また、管理・運営業務を委託している運営業者に支払うコストは売上げの中から引かれます。それらは決して少ない金額ではありません。 賃料保証されているといっても、2~5年毎に見直され、その度に下がっていく可能性があり、オーナーが手にするお金が決して多いとは言い切れません。

コインパーキングにみられる数多くのリスクとは

コインパーキング経営にはさまざまなリスクがあります。料金未払い、事件、事故、苦情、いたずらなどは十分起こりえることです。 もし管理者側に被害や責任があるのなら黙って放置しておくわけにはいきません。簡単に済む問題ならまだしも、利用者間に入っての問題解決や、警察に届け出ての問題解決になると時間も手間もかかります。それを避けるには運営業者による一括借り上げで任せることもできますが、それにおいても賃料値下げなどのリスクはついて回ります。 しかしリスクが多いからといって手をこまねいているだけでは宝の持ち腐れです。きちんとした計画や想定があれば、それらのリスクによる影響や被害は最小限に食い止めることができます。 まずは自分一人でどこまで管理ができるのかということから考えてみましょう。