コインパーキングの仕組みはどのようになっているのか

コインパーキングの仕組みについて

コインパーキングの経営を始めようとお考えなら、まずはコインパーキングの仕組みを理解することから始めなければなりません。ここではコインパーキングの基本である、ロック板、管理会社、最大料金制度、機材のことについて、最新事情も踏まえ取り上げてみましょう。

ロック板があるものとないものとがある

コインパーキングの各駐車スペース中央付近にある金属の板をロック板とよびます。車が入庫しロック板を越えればロック板が立ち上がります。入庫した車はそのロック板があるため料金を払い終えるまで車を移動できません。しかし精算機で料金を支払えば、ロック板は元に戻り車は出庫できます。 コインパーキングにはこのロック板のないタイプがあるのをご存知でしょうか。監視カメラによって駐車した車のナンバーを確認し、料金管理するようになっているのです。設置費用も比較的安く、高性能画像によって確実に駐車した車を認識することが可能です。 ロック板なしのタイプでは監視カメラ画像をインターネット経由で管理するため、管理会社も楽になります。仮にトラブルが起きてもすぐに状況確認でき、初期対応も迅速にできます。管理会社にとっても大いにメリットのあるシステムなのです。人気のロックなしタイプは、今後のコインパーキングの主流になることが想定されます。

煩雑な業務を管理会社が一括して行ってくれる

コインパーキングの経営を始めるには、土地を舗装し、必要な機材を購入・設置しなければなりません。また実際に営業が始まると、料金の回収、さまざまなトラブル対応など日常的な業務はいくつもあります。少ない台数ならともかく、台数が増えればこれらの業務は煩雑になります。そこで駐車場の運営をすべて管理会社に委託するという方法があります。 オーナー様が施設を完成させれば、実際に営業が始まタ後に生じる利用者からの料金回収、駐車場の維持管理、トラブル発生時の緊急対応、定期的な清掃などすべて管理会社が行います。管理会社に管理費は支払わなければないのは当然ですが、トラブル発生時には24時間365日対応してくれる会社もあるので、安心してコインパーキング経営を任せることができます。

一定額以上は課金されない仕組み

コインパーキングでは稼働率が経営のカギを握っているといっても過言ではありません。稼働率がどうしても低くなるのが夜間です。その夜間に最大料金制度を使えば同業他社との差別化を図り、稼働率を上げることもできます。 最大料金制度とは、夜間などの定められた時間内ならば、一定額以上は課金されないという仕組みです。夜間の利用者が減って困っているコインパーキングなら取り入れると稼働率は改善されます。 近隣のコインパーキングより料金を安めに設定するのも一つの考えですが、それをすると同業者間での価格競争を誘発し、最終的には自らの首を絞めてしまうということにもなります。稼働率は高ければ高いほど望ましいですが、価格設定などで稼働率を47~48%で維持するようにすれば成功に一歩前進です。

必要な機材はリースと購入がある

コインパーキングの経営に必要な機材には、車体をロックするシステム、精算機、看板などがあります。他にも自動販売機、監視カメラ、電飾看板などがあれば設備としては完璧です。 コインパーキングを経営するのに必要なこれらの機材は購入かリースで準備することになります。コインパーキングを長期にわたり経営していくつもりなら購入の方が割安です。精算機の価格は約50万円程度です。1日5,000円程度の売り上げがあれば、3ヶ月ほどで回収することができます。駐車台数が多ければ多いほど早く回収することが可能でしょう。しかし、しばらくは様子を見てみたいという場合などには費用負担は重荷です。 そのような場合はこれら機材のリースを検討してみるのも一つの方法です。初期投資0円からの機材リースをしている会社もあり、オーナー様の力強い味方になってくれるでしょう。

コインパーキング経営を成功に導くポイント

コインパーキングの仕組みについて少しはお分かりいただけたでしょうか。 土地を投資として考える場合、賃貸マンションやアパートの経営が真っ先に思い浮かびます。しかしこれらの建物を建てるには一定以上の土地面積が必要です。 もちろん建物を建てるのに莫大な費用と時間がかかります。それを考えるとコインパーキングの経営は初期費用もそれほどかからず、どんなに狭い土地でもすぐに始められます。固定資産税などの負担は建物がある場合ほど優遇されませんが、取り上げてきたポイントを理解して始めれば決して難しいものではありません。 リース会社や管理会社など、よいパートナーを見つけてコインパーキング経営を始めてみませんか。