コインパーキングの料金を踏み倒す人がいた際のトラブル対処法とは

コインパーキングはよほど大きなところでなければ管理人はいません。そのため中には料金を支払わずに出て行く車もあります。そういった事案はどういう犯罪になるのでしょうか。またそれを防ぐにはどうすればよいのかも合わせ考えてみましょう。

コインパーキングの料金踏み倒しが該当する犯罪とは

コインパーキングの料金を支払わずに出庫するというケースが珍しくありません。つまり、駐車料金の踏み倒しです。 さてこのようなケースではどのような犯罪になると考えられるのでしょうか。 まず駐車料金は財物ではないので窃盗罪の対象とはなりません。次に相手をだますという行為がないため、詐欺罪にもあたりません。強盗罪や恐喝罪も、そのような行為そのものがないため立件できません。威力業務妨害罪も少し難しいものがあります。要するに駐車料金の踏み倒しは、黙って逃げて行ったというだけのことなのです。 このように刑事事件での立件は難しいため、民事上の請求をするしかありません。まず監視カメラに犯行の映像が残っていたら裁判のために保存しておきます。映像に残った車のナンバーから犯人を割り出し、料金請求の書面を内容証明郵便で出すことから始めなければなりません。

利用できない車があるという事情とは

現在コインパーキングの料金管理のメインのシステムがロック板になります。車が駐車スペースに入ってきて、大きな金属をセンサーが感知するとロック板が上がります。ロック板が前輪と後輪の間で上がっているので、料金を払うまでは出庫ができないというシステムです。 このロック板にはさまざまな問題があります。その一つにロック板が上がらないというトラブルがあります。車両を感知するセンサーは下まわりの金属部分に反応するようにできています。ところが地上から高さのある4WDの車では反応しないケースもあるのです。このため料金を払わなくても出庫できてしまうのです。 入庫した際にロック板が上がったことを確認すればいいのですが、仮に上がったとしてもすぐにまた下がってしまうこともあります。このような状態で駐車して不正駐車の貼り紙をされた方も実際にはいらっしゃいます。 この問題はコインパーキングの管理者側にも責任があります。「車高が○×cm以上の車は使用お断り」というような案内を出すのが適切でしょう。

管理会社が入っていたら安心できる理由

コインパーキングの経営は、24時間無人で自動的に料金を精算できるので楽だと思うのは大間違いです。コインパーキングには誰でも駐車することができるので、不特定多数の方々が自由に出入りできます。そのためトラブルが起こることが多いのです。 上記の例のように料金を支払わずにフラップ板を乗り越えて帰ってしまったり、あるいは間違えて隣の駐車スペースの番号を押してしまったりといったようなことはよくあります。 従って何もかも自分で管理しようなどと思わず、プロの管理会社に頼む方が合理的です。コインパーキング内で起こった種々のトラブルへの対処も任せることができます。

カメラ映像での料金管理がよい理由とは

これまで述べてきたようにロック板タイプのコインパーキングでは、さまざまなトラブルが起こっています。ロック装置に当たらないよう駐車して料金を支払わないで逃げるという悪質な事件も起こります。 さらに運転に自信がないドライバーは、ぶつけてしまうのが怖くてロック式のコインパーキングを利用したことのない方も多いでしょう。 そこでロック板やゲート式ではなく、カメラを使って車両の料金管理をする仕組みに変えてしまえばこれらの問題は解消されます。これならロック板に接触して大切な車を傷つけてしまったり、つまずいて転倒してしまったりする危険もなくなります。カメラがあることで利用者のマナーも向上し、事故などのトラブルが減るだけでなく、利用者以外の立ち入りが減ることもメリットも出てきます。

これからのコインパーキングのあり方とは

コインパーキングで正規の利用料金が支払われなければ利益に影響します。 しかし、料金の踏み倒しなどは刑事事件での立件は難しく、犯人が分かり料金を請求しても本当に支払ってもらえる保証はありません。ロック板のコインパーキングの場合、これ以外にも4WDの車でロック板が上がらないというトラブルもあります。 これらを解決するにはまず料金管理のシステムをカメラ映像による管理に変えるということが考えられます。これにすると犯罪抑止効果もあり、利用者にとっても安心です。さらに駐車台数が多い場合などは自分で管理するのではなく管理会社に頼むという方法があります。コインパーキングで発生するトラブルには時間やコストがかかるものもあるので、管理会社に任せれば一人で悩むこともなくなります。